いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

大雨の願の糸をスケッチす(あ)

作家の島田雅彦さんが、朝日新聞(ディジタル版)の「コロナ後の世界を語る」という連載記事で興味深いことを言っていた。 「コロナの巣ごもりによって、眠りの質が変わり、自分の無意識に触れる機会が増えたという人は多いかもしれません。もし、あなたが、こ…

底紅の散り窄んでや湯屋帰り(あ)

記録的大雨で熊本県を流れる球磨川が氾濫し、49人の犠牲者が出た。今なお11人の行方不明者がいるという。それらの方は今も泥まみれで、どこかで救助を待っているのだろうか。4年前の熊本地震に続く災害で、熊本に大学の悪友を持つ身としては心穏やかではない…

紫陽花の葉の広々と雨を受く(あ)

このところ、ホトトギスがずっと鳴き渡っている。 ホトトギスは、ウグイスの巣に卵を産み、ひなを育ててもらう習性があることで知られる。だから、ウグイスの棲息するところにはホトトギスもいることになる。今は、その両鳥が鳴き競って、家周辺はたいそう賑…

ままごとのシャベルの褪せて夏の草(あ)

メルマガに目を通していたら、note運営事務局から届いた記事が目に留まった。タイトルは、「アメリカの美大で学んだこと05『絵がうまい』より大切なこと」。 記事を書いたのは、Kenta Shimboさんという人。年齢は不詳だが、ホームページの自己紹介によると、…

青嵐手縫の糸の乱れたる(あ)

暦は7月に入った。例年なら、「早く来い来い夏休み」の気分だが、今年はコロナ禍で夏休みは8/8から。7月は目一杯授業を行うことになった。 私は、出勤した分だけ小遣いが入るが、授業を受ける子どもたちはたまったものではない。猛暑に耐えての授業になる。…

梔子の香や剃りたての頬撫でて(あ)

朝起きたら、腰に鈍痛が走った。おそらく体育で踊っているダンスの疲れから来る痛みと思われる。 今日の3校時の体育も電子黒板に映し出されるYouTubeの動画を見ながらのダンス。腰の痛みもあるし、今日はパスしようかなとも思ったが、音楽が流れたら自然に体…

寄合の家路とつぷり半夏生(あ)

今日は「半夏生」。「はんげしょう」と読む。 今日が半夏生だとは、日めくりカレンダーで知った。手元の「歳時記」(ディジタル版)によると、夏至から数えて11日目がそれだという。また、「この頃に降る雨を『半夏雨』(はんげあめ)と言い、大雨になることが多…