いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

六月の己が臭ひに蒸せ返る(あ)

【今日の一枚】キッチンカウンターから見た六畳間。 コンロでミニトマトとホッケを焼いていたので、今日の晩酌はキッチンカウンターでグビッ。こんな部屋模様を眺めながら、今年も今日で早半年が過ぎたことをしみじみ思う。 こうして見ると、左奥の食器棚周…

甘夏の実の寄り合へる青さかな(あ)

6校時の「学級活動」で職業調べをやった。で、そのとき子どもに訊かれた。「先生は、子どもの頃何になるのが夢だった?」 私は、「大工か、漫画家になるのが夢だった」と答えた。「ふうん。じゃあ先生は、その頃の夢を捨てて先生になったの?」その質問には…

友送る雨や泰山木の花(あ)

昨夜はいつ寝たか覚えていない。気づいたら2階に寝ていた。 寝るときに窓という窓を全開にして寝たらしい。それで、私の枕元が、吹き込んだ雨でぐしょ濡れになっていた。慌てて窓を閉め、階下から雑巾を持ってきてひとまず拭いたのは午前3時頃だったか。濡れ…

短夜の雨に友来て酒酌めり(あ)

【今日の一枚】呑兵衛ランナーと一献。 今夕、横浜の呑兵衛ランナーが訪ねてきた。かつて横浜勤務時代、昼から10時間も呑み続けるという不滅の伝説を打ち立てた相棒である。コロナ禍による都道府県をまたぐ移動が全面解除されたことで、ようやく伊豆に来れた…

青柿や週末の夜は何もせず(あ)

西日本新聞コラム「春秋」に吉野弘さんの詩が載っていた。 日々を過ごす 日々を過(あやま)つ 二つは 一つことか 生きることは そのまま過ちであるかもしれない日々 この詩を引用し、同紙「こどもタイムズ」に掲載された小学6年の子の「おとなに聞いてほしい…

雨含み滋養こりこり青葡萄(あ)

ひょんなことからオドンガー大佐なるダンボールアーティストのことを知った。 本名をオダカマサキさんと言って、会社員として働きながらダンボール工作をしているという。 どんな作品を作っていらっしゃるのか気になって、Twitterを覗いてみたら、「えっ、こ…

余命とはこの瞬間と合歓の花(あ)

三島・大場の病院で定期検診。今日はさほど混んでおらず、順番が回ってくるまで10分とかからなかった。これが個人開業医院のいいところ。大学付属などの大きな病院だとそうはいかない。優に半日は時間を潰される覚悟をしなければいけない。 規模の大きな病院…